根菜類とネギ類:世界に向けて展開
ヴィルモランみかどは、その研究により生み出された品種の圧倒的な優位性により、ニンジンの世界的なリーディングカンパニーとなっています。200年の歴史を通じて、ナンテスや黒田などのタイプで主要品種を生み出してきました。根菜類では、ビート、フレンチブレックファストラディッシュ(ハーフロングホワイトチップ)、ダイコン、タマネギ、長ネギなども扱っています。
ヴィルモランみかどの基幹品目であるニンジン
私達は、さまざまな栽培条件に適応するF1交配種を育成してきました。Maestro F1は、世界で最も多く栽培されているナンテス系品種で、複数の病気に対する抵抗性、高い品質、十分な収量性を兼ね備えています。早生性、収量、味は、当社の研究にとって最も重要な基準です。ヴィルモランみかどは、長年の経験、遺伝資源、世界各地に設けた拠点を活かし、生産者、加工者、市場関係者、消費者など、あらゆる分野のニーズに応えるニンジン品種の開発に積極的に取り組んでいます。アジアから南米、オセアニアから中東まで、世界のあらゆる地域で同様に取り組んでいます。
地域に合わせた選定プロセス
当社のビートルートの品種の多くは、INRAe(フランス国立農業・栄養・環境研究所)と密接な関連を持つ研究プログラムから生まれました。Redval F1やGrenade F1など、リゾマニア菌に耐性を持つ最初の品種も、この研究プログラムから誕生しました。これらの革新的な技術により、土壌病害に悩む生産者の畑でも栽培が可能となり、風味を維持しながら生産物の収量を維持することができます。
ラディッシュでは、ヴィルモランみかどは2つの地域のタイプを対象とした商品を提供しています。
- 私達のフランスにあるチームが担当するフレンチブレックファストラディッシュの育種プログラムでは、あらゆるニッチなニーズ、および手収穫・機械収穫に適応する品種を目標に品種を育成しています。
- ダイコンでは、アジア市場のニーズに合わせて、生鮮市場および加工用に対応できる品種を幅広く育成しています。
ヴィルモランみかどのアジアにおける伝統的な強みである長ネギでは、高い栄養価、青果用と加工向けの適応性に重点を置いた育種を日本の研究農場で行っています。
タマネギでは、ヴィルモランみかどは高い収量性と品質を実現できる有望な青果用品種を取り揃えています。
あらゆる期待に応える種子技術
ヴィルモランみかどにとって、遺伝的な改良と種子の品質は切り離せません。種子の品質は、種子から育つ青果物の品質に大きな影響を与えます。特に根菜では、発芽品質が青果物に決定的な影を与えます。品種特性を最大限に引き出すため、当社の種子技術部門は、ニンジンとダイコンにおいて、数種類の種子加工形態を特別に設計しました。種子のペレット化とコーティングにより、植物の成長を安定させ、播種の精度を高めることを可能としました。